生きているから飲むのか、飲むために生きるのか——
ニートになるとそんなことも考えます。
さて、今回のビールは
OeTTINGER Weiss
です。ヴァイスというのはドイツ語で白という意味ですね。
エッティンガーがつくる白、つまり小麦を多く使ったビールのようです。
それでは飲んでみましょう。
エッティンガー ヴァイスとは
エッティンガーというビールブランドはドイツで1731年創業、本国ではナンバーワンの生産量を誇っているメーカーとのこと。
「酒のやまや」さんの専売のようで、日本では情報がほとんど手に入らないので、缶の裏から情報を拾うしかなさそうです。
缶に書いてある文字をじっくり読むのって、気まずい人と二人っきりになった時くらいじゃないでしょうか
以前飲んだ「エッティンガー エクスポルト」は正統派なラガービールでした。
ヴァイスとはドイツ南部で作られる白ビールで、原材料にもWheat malt(小麦麦芽)の文字が見えます。
北部の白ビールは「ヴァイツェン」と呼ぶそうな
発酵の種類は書いてありませんが、多分エールでいいと思います。
気になるのは「無濾過酵母入り」というところですね。果たしてどんな味わいを見せてくれるのか。
エッティンガー ヴァイス 実飲レビュー
それでは飲んでみましょう。
エール(多分)にしてはわりと泡立ちがある方ではないでしょうか。
美味しい注ぎ方
「無濾過」のため酵母成分が底に沈んでいるので次のような注ぎ方をおすすめされています。
- 手順①
まず中身の4分の3をグラスに注ぐ
- 手順②
缶をそっと振って底に沈澱した酵母とビールをよく混ぜる
- 手順③
残りをグラスに注ぐ
ただ、私はせっかくレビューするので、まず混ぜないバージョンを飲んでから、その後で底に残った分を味変して楽しもうと思います。
単にグラスが小さいので一度に注げなかっただけですが。
見た目と味は、「濁り酒」という感じ
無濾過というだけあって、向こう側が見えないくらいに濁っています。
透き通ったラガービールと比べて、少しドロっとした感じもありまさに「濁り酒」といったイメージ。
なかなか日本のビールでは見かけないタイプですね。
味は意外とクセがなく、飲みやすい。
苦味や酸味は少なく、むしろ甘みが引き立っています。色々な味が混ざり合っているので評論家が言うならば「雑味がある」と言うのかもしれません。
ただ、個人的には好きです。
後味は長引かず、スッキリしています。
で、上澄だけを飲んだ時に比べ、底に残った分を混ぜ合わせたらより濃厚な味わいになりました。
なんか、麹とは違うんだけどビール界の麹感があるというか…酔っているので適切な表現が見つかりません。
総評:ビール界のドブロク的な感じでうまい
うまいです。うまいんですが、いわゆる
暑い夏にぐいーーっと飲んでスカッとする生ビール!!
って感じでは全然ないです。むしろ冬。冬にこたつに入って飲みたいビールですね。
私はそもそも日本のラガービールが好きじゃない、社会人にあるまじき(ニートだけど)人間なのでこういう(日本でいう)ビールっぽくないビールが好きなのです。
とりあえず、安いしうまいビールなので、酒のやまやさんで見かけたらカゴに一本放り込んでみたらいいんじゃないでしょうか。
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