青島じゃないよ。青島です。そう。ちんたお。
というわけで今回は中国の有名ビール
青島ビール
のご紹介です。
中国のお酒といえば紹興酒か青島ビールというくらいに有名、ところがビールのサイトをやっていながら今まで手を出してこなかったワタクシ。
やっぱり偏見というものがあったかもしれません。中国の製品やサービスはもはや日本を超えるレベルのものも多く、一昔前のような中国=安かろう悪かろうのイメージは払拭されつつあります。
でも…食品系はどうかな?と。
しかし、ここに至っては(?)そんなことを言っていられません。今回こそはこの中国製ビールを試してやろうじゃありませんか。
果たしてちゃんと飲めるビールなんでしょうな?
結論:箱買いでおk
青島チンタオビールとは?
青島ビールは中国でも最初期の国産ビールの一つで、創業は1903年。当時青島はドイツの租借地となっており、ドイツ人投資家がこの地でビールを製造することを思いついたんだとか。
その時に立ち上げた酒造会社が「日耳曼啤酒公司青島股份公司」(読めん)。ドイツ式の醸造技術でビールを製造しはじめました。
その後戦争などでなんか色々あって、一時期日本が青島を占領してなんと日本のサッポロ・アサヒのビールを製造したこともあったそうな。
終戦後は中国の国営企業となり、1993年には民営化されます。その後も日本の酒造メーカーとのライセンス契約は続いていたりして、意外と日本のビールとの繋がりが結構あるようですね。
とまあ難しいことは置いておいて、現在では中国でのシェアはナンバーワン、世界100カ国以上で飲まれるグローバルブランドとなっています。
青島ビールを味わう
日本で飲める青島ビールにはいくつか種類があり、今回飲むのは基本タイプの「青島ビール」。名水の誉まれ高いラオ山の水を使用したラガービールです
ちなみにこちらは輸出向けであり中国国内では飲めないとのこと。
国内では飲めないとはこれ如何に。
グラスに注ぐとシュワっと大粒で素直な感じの炭酸です。
見た目は日本の一般的なビールとそっくりですね。
飲んでみるとこれまた日本のラガービールと近い感じです。
が、特筆すべきはすごくバランスの取れた飲みやすいビールだということ。
中華料理に合うとの評判からなんとなくクセがあるものだと思っていたのですが、全てが平均的というか。特筆する特徴がないのが特徴というか。
よく言えばめちゃくちゃ飲みやすい。悪く言えば個性がない。
でも、この味を実現するのって結構難しいのではなかろうか。試行錯誤しまくって一番ストライクゾーンが広い味に調整した、という感じがします。
思えば、中華料理のような脂っこい料理に合わせるにはこういうスッキリした主張のないビールが確かに合いそうです。
世界一の美人は世界中の人を足して割った平均的な見た目、という話を聞いたことがあります。青島ビールはまさにそんな感じなのかもしれません。
青島ビールは超平均的で普遍的なビールでした
ちょっとイロモノみたいなのを期待して選んだ部分もあったビールですが、意外にもごくごく普通のビールといった印象の青島ビール。
ディスっているわけではなく、平均きっちりを狙って取るのは実はすごく難しい。その意味で非常に優秀なビールの一つと言えると思います。
実際、日本のラガービールが苦手な私でもスルスルと飲めるクセのなさ。先入観で手が伸びない人もいるかもですが、一度飲んでみてもいいと思います。
ただ、ガツンとした特徴あるビールが飲みたい場合には少し物足りなさを感じるかもしれませんね。
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