黒ビールといえばイギリス・アイルランド。
しかし、ビールは鮮度が命。いくら冷蔵・保存技術が進化しても遠くイギリスから運ばれてくる間にビールの鮮度はどうしても落ちてしまうそうな。
新鮮な黒ビールを日本の人々にも味わってもらいたい!とのことで日本が誇るエール専門クラフトビールメーカーの「ヤッホーブルーイング」さんが作り上げたのが
東京ブラック
です。
正直、ニートの私は鮮度など気にしたことないのですが。そもそも自分の鮮度が落ちまくってますからね。
それでは国産黒ビールの実力とやらを見せてもらいましょうか(何様だ)。
東京ブラックとは?
東京ブラックは長野県にあるヤッホーブルーイングが製造するポーター。
ラガービールが支配的な日本においてエールビール専門メーカーとして多くの名品を生み出す気骨のある会社です。
>>参考:「エールビール」って何が違う?シェア1%のビールの魅力とは
黒ビールの中でもメジャーなのが、アルコール度数の高くパンチの効いた印象の「スタウト」と、そのスタウトの元になったまろやかな飲み口の「ポーター」です。
軽く調べたのですが、国産のポーターというのはこの東京ブラックくらいしかヒットしませんでした。ライバルのいない商品ってどやねん、と思ったのですが
公式サイトによると本場イギリスの品評会でも認められたとのこと。
これは期待しちゃいますね!
東京ブラックの作り込まれた味わいとフレッシュ感
中身とはあんまり関係がないですが、缶のデザインからして粋ですね。
漆黒の缶に金色の雲とヤッホーブルーイングのトレードマークである月。そしてスモウレスラーの凛々しい立ち姿。
金蒔絵の漆器を思わせる趣深いデザインです。もはやアート。
このこだわりっぷりが果たして中身のビールにも反映されているのでしょうか。
東京ブラックを美味しく飲むために
まず注意したいのが飲むときの温度です。
ビールといえばキンキンに冷やしてしまいたいところですが、東京ブラックは飲みごろ温度が13℃くらいと推奨されています。
冷やしすぎると黒ビール特有の豊かな芳香が感じにくくなってしまうからです。
13℃というとわかりづらいですが、飲む30分くらい前に冷蔵庫に入れる感じでよろしいかと思います。すでに冷蔵庫に入っていた場合は出して30分待ってから開けるのが◯。
そしてクリーミーな泡と香りを楽しむため、缶から直接ではなくグラスに注ぎましょう。
少々手間ですが美味しいビールを飲むため、ぜひこの2点をお試しください。
豊かでクリーミーな泡と美しい褐色
グラスに注いで驚いたのが、きめ細かいクリーミーな泡と美しいブラック色。
まさか缶ビールでこれほどの綺麗な泡を実現できるとは…
ドラフトギネスも缶に仕込まれた特殊技術で豊かな泡を実現していましたが、東京ブラックはナチュラルな状態でそれ以上の美しい泡立ちです。
正直、見た目の美しさではダントツですね。
これが鮮度の違いか…圧倒的なフレッシュ感と味わい
ひとくち含むだけで、濃厚かつ爽快な香りが口の中に広がります。
見た目よりもやや軽めの味わいで、キリッとした苦味と控えめながらもちょうどいい甘味を感じます。
そして印象的なのが爽やかなホップの風味。他のホップの効いたビールと比べても、フレッシュ感というか、口から鼻にまで広がるハーブ的な香りというのが段違いです。
そうか、これが国産ならではの鮮度の違いか。。
ギネスなどの代表的な黒ビールも確かに美味しいのですが、「本場イギリスで飲むのと日本で飲むのとでは鮮度が違う」という話はよく聞きます。
実際、この東京ブラックを飲んだ時の香りの感じ方は味オンチの私でもはっきりとわかりました。
さらに、味のバランスも相当に作り込まれている印象です。
海外のビールは良くも悪くも癖が強いというか味のバランスが偏っているものが多いです(それが魅力でもあるのですが)。
しかしこの東京ブラックは全てがバランスよく整えられていて、黒ビールの特徴を生かしながらも非常に洗練された味わいに感じます。
ああ、これはよくできたビールですわ。また買おう。
総評:ひいき無しでめちゃくちゃ美味い黒ビールです
もともとビール嫌いだった私ニートがビールを飲むようになったきっかけは、東京ブラックを作ったヤッホーブルーイングさんの代表作「よなよなエール」でエールビールのうまさを知ったことでした。
なので私は、正直言ってヤッホーブルーイングさんに対して露骨な肩入れをしている節があります(笑)
ですが、この東京ブラックはひいき無しで美味い!
もちろん黒ビール特有のクセみたいなのはあるので個人の好みはあるでしょうが、全ての人に一度は試して欲しいビールですね。
今までは黒ビールといえばギネスでしょ、って感じだったのですが(だってギネスが好きとか通っぽいじゃん?)。
お店に両方あったら今度から東京ブラックを頼んじゃうなあ…
そんな感じです!
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